富山市のほぼ中央に位置する富山城跡から、旧内濠である松川のほとりを歩くこと五分。そこに、今はその優雅さ故、一段と異彩を放つ土塀に囲まれた奥田屋がある。
奥田屋までの道すがら、彫刻公園と命名され、富山県の著名、気鋭作家の作品が立ち並ぶほとりからは、北アルプス立山連峰の勇姿を望み、日本のスイスといわれる富山の街の顔を、鮮やかに印象づける。
ビル群が軒を連ねる市中にあって、この閑静なたたずまい、風雅な趣を三百年の永きにわたって保ち得る閑の歓。これぞまさしく、奥田屋ならではのもてなしにして、風流の極みと知る。
いまはすっかり言葉に失せ、イメージに逸した感のある、風情と風流。しかし、ひとたび奥田屋の門をくぐると、そこには歴史と伝統だけが育み、磨き得たまこと風情と風流の世界がみえてくる。
うっそうと繁る木立に宿る庭園の美、造園の匠。またいまの世においては、いかなる金の崇にても及びもつかぬ居の格式、住の様式にふれ、たたずむほどに、くつろぎの情がせきを切る。
寛無量。この心地こそ、奥田屋の風情、風流が織りなす旅の至幸なり。
能登半島と一体となった、いわば天然のいけすである富山湾は、全国屈指の味覚の宝庫。甘エビ、ヤリイカ、カカバイ、ホタルイカ、白エビ、アジ、イワシ、タチウオ、紅ズワイガニ、カワハギ、ブリ、ノドグロ、ゲンゲ…と、春夏秋冬、様々な海の幸が目白押し。
こうした地の利、材の利をふんだんにあしらい、菜の彩を吟味したのが奥田屋の味づくし。腕に覚えのある板長が活きと粋、贅と盛を巧みに配した食膳に、舌鼓打つもまた旅の果報の至極のとき。
人が集い、笑顔が集い、心が集う宴席に奥田屋ならではの意気を知る。酌み交す盃にときが高ぶり、言葉が謳い、えもいえぬ心地よさに満座舌賛。美味に酔い、美酒に酔い、美曲に酔って、ひとときの宴に華を結ぶ。
大小宴会場、各種あしらいの選別は、趣向に合わせて随意自在。おもむくままに意図をただせば手筈万端、すべてをゆだねて杞憂なし。北陸富山にただ一軒、三百年の永きにわたって舟屋敷物語をいまに伝える奥田屋の宴。宴満ちて、縁と華咲く事始め。


植生自然度・本州一を誇る富山県の中心、富山市。東には立山連峰、黒部峡谷の一台パノラマ。西には市内を一望する桜の名所・呉羽山。そして北には味覚の宝庫・富山湾を臨み、春夏秋冬、美しい街の表情を露呈。観光に、行楽に、四季を通じて自然が迫る格好のリゾート地です。
 
富山の春は“富山春のカーニバル”で幕開け。また桜並木が延々と続く松川べりには、花見や見物客が訪れ、春一番の賑わいを呈します。
 
神通川で太公望たちがアユ釣りに妙を競うころともなると、いよいよ夏到来。各地で一斉に海開きが行われ、涼を求めて日本海、富山湾の大海原へと人々が出向きます。
特産の呉羽ナシ、魚津リンゴが店頭に並べられるころになると、富山の秋は最高潮。立山、黒部峡谷では全山、紅葉に色づき、多数の登山客、観光客を迎えます。
富山の冬はブリ、紅ズワイガニ、甘エビなど、海の幸が最も豊富。また白銀一色と化したスキー場では、全国からスキーヤーが訪れ、富山の冬を満喫します。
 
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